おはようございます。神戸を中心に活動している税理士・公認会計士の押田大輔です。

いつもコラムをお読み頂き、ありがとうございます。

前回のコラムでは「人」に関する悩みのうち、採用の部分について解説しました。

具体的には、良い人材とは?求職者の心理は?採用の基本方針についてなど。

http://oshida-cpa-office.com/management-plan/saiyou-20160330/

 

今日はガラッと内容は変わり、弊所が決算前に検討することについて解説します。

 

決算前検討会

弊所ではお客様の決算前に「決算前検討会」を行っています。

「決算前検討会」で行う目的は次の2点にあります。

まず1点目は、今期の着地点予測をお伝えすること。

2点目は来期の計画を作ること。

 

決算前検討会では、気を付けなければいけないポイントがいくつかあります。

 

  1. 銀行の格付けを良くする
    格付けとは、銀行が各会社を評価する採点方法のことです。銀行からの評価を上げるため、格付けを良くする方法を決算前に検討します。

  2. 節税をする
    決算対策チェックリストに基づいて、決算前に節税の検討をします。9か月の実績と3ヶ月間の予測で決算時の売上・利益を予想し、節税案を提案します。行き過ぎた節税は本末転倒ですが、出来る節税はすべてご提案します。

  3. 保険の見直しをする
    保険は高い買い物であるにも関わらず、一般的に売りっぱなしでほとんどフォローがなされていません。弊所ではお客様に安心して頂くために年1回は必ず説明をさせて頂きます。

  4. 利益の対策
    節税とは逆の利益を出すための対策です。赤字になりそうな場合、黒字にしたいお客さまにはその方法をご提案します。誤解しないで頂きたいのは、粉飾をするという事ではありません。例えば含み益が出ている資産を売却すれば利益が出ますので、そういった方法をご提案するということです。

  5. 来期の利益計画を作る
    決算前検討会の時に、来期の利益計画を作成します。ここで作成する利益計画は、経常利益から逆算して売上高を算出します。そうやって決める計画の数値は、目標値ではなく、達成しなければならない数値という意味を持ちます。そして来期の月次では、計画と実績を比較してその差がなぜ出たのか、戦略は正しいのかを検証します。

    通常、利益計画を会計事務所が指導して作成する場合は30万円、その後のフォローで月額3万円~5万円が相場と言われていますが、弊所ではすべて無料です。なぜなら利益計画を含む経営計画書は、経営をする上ではなくてはならないものなので、少しでも多くのお客様に作って頂きたいからです。

 

決算前検討会は、決算月の2か月前にすべてのお客様に実施しています。中小企業を元気にするため、弊所は全力で支援致します。

 

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