おはようございます。
神戸を中心に活動している公認会計士の押田大輔です。
いつもコラムをお読み頂き、ありがとうございます。

今日も引き続き経営理念についてです。

 

前々回のコラム
http://oshida-cpa-office.com/management-plan/syain-20151026/

前回のコラム
http://oshida-cpa-office.com/management-plan/rinen-sintou-20151102/

 

経営理念に必ず入れておく文言

これまでいかに経営理念が重要であるかをお伝えしました。

なぜなら、経営理念は「なぜ人は仕事をするのか?」

その答えを示す価値観だからです。

 

経営理念には必ず入れておくべき言葉があります。

それは従業員に関することです。

 

京セラの経営理念です。

全従業員の物心両面の幸福を追求するとともに、

人類社会の発展に貢献する事

      稲盛和夫

 

まず最初に「全従業員の幸福を追求する」と書かれています。

人類社会の発展に貢献する事よりも先に、従業員を守ることが大事なのです。

 

全従業員の幸せを追求することを会社が保証しています。

だから従業員は安心して働けます。

 

経営理念だけでは変わらない!?

経営理念は重要です。

このことは変わりません。

ビジョンや理念を社長が掲げ、社長自身がそれを実践する。

環境整備を整え挨拶や感謝の心により全従業員の人間性を高める。

そして良い社風がうまれる。

会社が儲かり内部留保ができることで社員を守れる。

とても素晴らしい循環です。

目指すべき姿はこういうことなのだと思います。

そして経営計画書によって実現されるのです。

 

ただし気を付けなければならないのは、理念だけでは会社は変わらないということです。

会社は稼がなければなりません。赤字では従業員とその家族を守れないからです。

 

ビジョンや理念は大切です。

ただ多くの場合、それだけでは会社は変わりませんし儲からないという事実もあります。

儲かる仕組み、数値計画や行動計画が必要になってきます。

経済無き理念はただの戯言

理念なき経済は諸悪の根源

   二宮尊徳

 

理念と利益、どっちも大事ですが理念の大切さは分かっておくべきですね。