おはようございます。

押田公認会計士事務所です。

今年も残すところあと数日となりました。

年末年始はどのように過ごされますか?

 

今年最後のコラムは事業承継について。

是非最後までお読みください。

 

多くの会社で事業承継に悩みがある

近年新聞でもよく取り上げらる「事業承継」。

多くの中小企業は事業承継に悩んでいます。

後継者がいない、後継者候補がいても本当に継がせて良いものか、、、

 

昨年、事業承継税制が改正され、後継者への自社株贈与や相続について税金を大幅に免除されることになりました。

 

この税制を否定するつもりはありません。

むしろ積極的に使うべきだと思います。

しかし、事業承継の本質は事業承継税制ではありません。

 

本質は○○を引き継ぐこと

では事業承継の本質は何か?

それは社長の想いを引き継ぐことではないでしょうか。

社長が経営計画書に想いを示し、その想いを常に伝え続けること。

後継者はその想いを引き継ぐこと。

これが本当の事業承継ではないでしょうか。

 

これこそが事業承継

私が尊敬する方のセミナーを受けたとき感じたことです。

その方は2代目で、今年事業承継をされました。

その方がセミナーで言われた事を引用します。

 

私はこの4月に事業を承継し、代表取締役になりました。

先代が私を後継者として指名してくれたんです。

私がこの会社に入社して12年になります。

(経営計画書を持ちながら)私はこの経営計画書に書かれている先代の想い(ビジョン、理念、未来像)に惚れたんです。

 

だから私は何が何でも先代の想いは引き継ぎます。

ただ、やり方(戦術)は自分のやり方に変えます。

しかし想い(ビジョン、理念、未来像)は絶対に変えません。

 

本当はもっと長くて良い話なのですが私のつたない文章力ですみません。

 

ただ、これこそが事業承継ではないでしょうか?

 

考えてみてください。

 

後継者になったとたん、先代と全く違うビジョンを掲げたり、商品を取り扱ったりすればその会社はどうなるでしょうか?

 

先代の想いについてきた従業員はみんな離れてしまいますよね。

そのためにも先代は自分のビジョンや理念等の想いを文章で示しておくことが大切です。

 

つまり、経営計画書です。

 

事業承継の本質は想いの承継

私の事務所では「経営計画書」と「月次決算書」を商品として中小企業の経営支援をさせていただいています。

 

先ほどのセミナーを聞いた後、弊所のお客様にそのセミナーの話をしました。

その会社も事業承継で悩んでおられます。

私がセミナー内容を熱く語る(多分)ものですからその想いが通じたのか、その社長も自分の想いを文章に示してみると言って下さりました。

 

想いは絶対に引き継ぐ、やり方(戦術)は変えてもいいんです。

想いを引き継げない後継者候補は後継者ではないと思います。

 

今日、弊所の経営計画書の製本が完了しました。

 

「経営計画書はチェックが命」

作って終わりではなく、使い続けること。

使って使って使って。

想いを伝え続けること。

 

これが自分を成長させることでもあり、最高の社員教育にもなるんじゃないかなと思います。

あとは「利益なき理念」にならないよう、戦術も大切ですね(^^;

 

皆様、よいお年をお迎えください!