おはようございます。

押田公認会計士事務所です。

 

3月の決算申告が5月末で終了しました。

今の会計事務所業界においては、12月の年末調整に始まり確定申告を経て3月決算の申告と、一年の繁忙期といわれる時期が終わりました。

 

弊所においてもやはり3月決算のお客様は多いので、申告業務は5月末で一区切りがついた感じがします。

弊所で力を入れている「月次決算書」や「経営計画書」にこれからもっと注力していきたいと考えています!

 

今月のコラムは、「形から入り、心に至る」です。

 

目的は心をつくること

「形から入り、心に至る」とは、ある目標を達成するため又は方向性に導くために、手段として形から入ることです。

目的は心をつくることです。

 

例をあげると、カンブリア宮殿(毎週木曜の夜10時~ テレビ東京系で放送)で紹介されていたある中小企業ではこんな取組をしていました。

社員のモチベーションをあげるため、サンクスカードにコインを付けて賞与に反映していました。

コインは人事部から支給されるそうです。

賞与査定の一部を社員にゆだねているのは、同僚の目は正しいからだそうです。

 

 

また別の中小企業では、良い社風をつくり気づく人になるために、整理整頓掃除を徹底して行っています。

目的は良い社風をつくることで、その手段として整理整頓掃除を行っています。

 

形はどれくらい継続すれば心に至るのか

心に至るために、どれくらいの期間、形を継続すれば良いのでしょうか?

必ずしも絶対的正解はないですが、よく言われるのは「最低3年継続して実行する」と心がついてくるようです。

 

ただ、単に継続しているだけでは、心はついてきません。

その間、どうすれば心に至るのかを創意工夫しなければいけません。

 

日本の茶道や武道などの師弟関係のあり方で修業における過程をしめした言葉に「守破離(しゅはり)」があります。

もとは千利休の訓をまとめた「利休道歌」にある言葉を引用したものとされています。

 

「守破離」とは、まず師匠から教わった事をそのまま徹底的に行う「守」から修業が始まり、その後自分に合ったよりよい方法を模索し試すことで既存の方法から脱する「破」へと成長し、さらに鍛錬を重ねることにより師匠の教えから脱皮し自ら新たな境地を築き上げる「離」に至る。

 

形だけでは「守」の段階です。

その段階では社員の積極的で新しい行動は生まれません。

 

心に至るには「破」の段階へ成長することが必要です。

 

社員が自ら考え行動するために、まずは形(守)をやり続け、やり続けていく中でどうすれば「破」の段階に移れるのかを常に考え実践していくことが大切ではないでしょうか。

 

考えていても何も変わりませんから、まずは実行に移すこと。

例え失敗しても、それが事業の存続にかかわる大きな失敗でなければ大丈夫です。