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おはようございます。

神戸を中心に活動している公認会計士の押田大輔です。

いつもブログをお読み頂き、ありがとうございます。

先週は「値決めの重要性」についてブログを書きましたが、今日はそれに関連した「利益計画」についてです。

来期や中長期の利益計画には数値目標の設定が必要です。

計画を作ろうと思っているけど数字が苦手でついつい後回しにしている方はいませんか?

またいざ計画を作るといっても、いつ、どの項目から作ればよいのでしょうか?

 

計画作成は決算1ヶ月前を目標に

利益計画は決算の1ヶ月前までを目標に作成しましょう。

決算の1ヶ月前の時点では当期の数値はほぼ確定していますので、その数値が来期の利益計画の基準になります。

決算1ヶ月前には会計事務所が経営者と節税対策や利益対策などを検討する時期ですので、同時に来期の利益計画を作成すればよいでしょう。

 

どの項目から利益計画を作るのか?

次の項目の中で、どの項目から利益計画を作ればよいのでしょうか?

 

・売上高

・人件費

・経費

・営業利益

・経常利益

・税引前利益

 

最も多い回答は、「売上高」から利益計画を作り始める そうです。

例えば、「売上高は前年比3%増にしよう」といった感じです。

 

しかし、利益計画を作るときは、「経常利益」の項目を一番先に決めるべきです。

企業が成長・拡大し、安定した経営をするためには、内部留保を蓄積していかなければなりません。

不足の事態により経営危機が訪れた際には、蓄積していた内部留保を使ってその危機を乗り切ります。

その内部留保は経常利益の数値から成り立っているからです。

 

経常利益の決め方は?

利益計画はまず経常利益から作っていくことだと説明しました。

そして経常利益は内部留保の源泉であり、強い会社を作るためには毎年獲得しなければならない利益です。

では目標とする経常利益の金額はいくらにすればよいでしょうか?

 

多くの場合、経常利益は次の基準で設定します。

 

●金融機関への返済額

 

ほとんどの中小企業では金融機関から借入をしています。

借入の返済は利益から行いますので、設定する経常利益は借入の返済額が基準になります。

この基準で設定した経常利益が大きい額になった場合でも、その金額をクリアしなければ借入の返済が出来ません。

目標値であると同時に達成しなければならない利益でもあります。

 

最後に

経常利益が決まればあとは過去の粗利率などから売上高が逆算できます。

経費は固定費が多いのでまずは過去の数値を基準としながら、見直す場合も順序を決めて見直しましょう。

人件費を削減する場合はまず最初に役員報酬額からです。従業員の給与は一番最後です。

いかがでしょうか?

経常利益の設定は借入の返済額の他に、「社員ひとりあたり100万円にする方法」や「過去の累積赤字を解消する額」などがありますので参考にしてみてください。

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