おはようございます。
神戸を中心に活動している税理士・公認会計士の押田大輔です。
いつもコラムをお読み頂き、ありがとうございます。

年が明け、1月が終わり、2月ももう中旬となりました。

会計事務所の業界では確定申告が本格的に始まり、一年で最も忙しい時期に入りました。

これから3月中旬までは確定申告に追われ、並行して3月決算法人の決算前検討を実施します。

確定申告が終わったと思うと3月決算法人の申告が始まります。

 

インフルエンザも流行っていますので体調管理にも十分気を付けたいですね。

 

さて今日は『利益』についてです。

 

「利益は必要ですか?」と質問されたら?

『利益とは必要ですか?利益とは何ですか?』と質問された場合、どう答えればよいでしょうか?

 

・売上から費用を差し引いた残り

・粗利益-固定費

・利益剰余金として純資産に計上されるもの

 

人によって答えは様々であると思います。

でも、利益ってそもそも必要なんでしょうか?

必要だと思う場合、それはなぜでしょうか?

 

「内部留保を蓄積するため」でしょうか?

ではなぜ内部留保が必要なんでしょうか?

 

「今期の目標売上は○○円!、目標利益は○○円!みんなで力を合わせて目標達成しましょう」

 

経営計画発表会でこのように発表したとして、そもそもなぜ利益を確保しなければならないのでしょうか?

その理由を説明していますか?

利益が必要な理由を全社員が理解しているのでしょうか?

 

「利益を稼いだって、どうせ社長の私腹が肥えるだけでしょ」

と社員が感じている状態では、利益目標が達成できないのはもちろんのこと、悪い社風が蔓延し会計不正やひいては会社存続も危ぶまれます。

 

弊所で定義している「利益」

弊所では利益を次のように定義しています。

 

 

『利益とは、社員を守るためのコストである』

 

 

お客様にもそのように説明しています。

 

イメージが湧くでしょうか?

利益はコスト???

 

少し説明します。

中小企業には従業員とその家族がいます。

つまり、従業員の家族の生活は中小企業によって支えられています。

 

だから中小企業は会社を存続していかなければなりません。

会社存続のために絶対必要なものは、売上でもなく、粗利益でもなく、利益です。

利益を獲得し、会社内部に現金をできるだけ多く確保するのです。

そうすれば会社に万一の事があっても事業を存続することができます。

 

だから、利益とは社員を守るための絶対的に必要なコストなのです。

そして弊所が定義する利益とは、目標値や期待値ではなく、稼がなければならない数値です。

その稼がなければならない利益をどうやって達成するかを、弊所ではさまざまな商品を使ってお客様にご提供しています。

 

まとめ

いかがでしょうか?

利益の定義が分かったところで、正直なところ売上は上がりません。

ただ、利益をきちんと定義しているかいないのかによって、なぜ利益を確保しなければならないのかや、経営に対する取り組みの姿勢が変わってくるのではないでしょうか?

 

『利益とは、社員を守るためのコストである』