今回は経営数値について考えてみます。
週次や月次の会議で数字のチェックをされている会社様は多いかと思います。
数字をチェックすることはとても良いことですし、大切なことだと思います。
ただ、数字ばかりに囚われすぎてしまうと本来の目的とは違った方向に動いてしまうケースがあります。
例えば、個人に数値目標を設定させて会議の場でその目標が達成できているのかできてないのかを発表してもらう。出来ていない場合なぜできていないのかを追求する。
数値目標を達成できていない社員は会議に出るのが嫌になりますし、数値だけを追うようになりますので数値を達成するためにはどんなことでもしてしまう、その結果社内の他の部署との関係が悪くなったり、社内全体の雰囲気も悪くなってしまうなど、良いことは全くありません。
株式会社宮田運輸の宮田社長は次のように書籍で仰られています。
(社長の仕事は社員を信じ切ること。それだけ。 かんき出版)
社長が数字にとらわれ幹部にプレッシャーを掛け、目標で縛れば絞るほど従業員の主体性は消えていきました。
大切なのは心を動かすこと。心を動かして人を信じる気持ちを育むことです。私は経営者が人をどう動かすかではなく、人はどんな時に動きたくなるのかを考えれば上手くいくのだと気づかされました。
社長が数字ばかりに囚われすぎると会社経営はうまくいかないばかりか、働いている社員は不幸せになってしまいます。
数字はおろそかにせず、かつ、囚われてはいけない。
このバランスがとても大切なんだと思います。