おはようございます。

神戸を中心に活動している公認会計士の押田大輔です。

いつもブログをお読み頂き、ありがとうございます。

お盆休みが明け、今日から仕事という方も多いのでは。

休みはいかがお過ごしでしたでしょうか?

私は自分と妻の実家に帰り、ゆっくりと過ごしました。

まだまだ暑いので体には十分気を付けましょう。

さて、今日は「損益計算書から何を読み取るか?」についてです。

他社との比較は参考にしないこと

「同業他社と比較して粗利率が低いのでは?」

「給与の水準は適正なのか?」

こんなお悩みを一度は持ったことがあるのではないでしょうか?

同業他社の数値は気になりますが、参考にすべきものではありません。

大切なのは自社の利益構造を把握し、適切な目標値を理解しておくことです。

 

つまり、100万円の利益を確保するためにはいくらの売上が必要なのか、月次での固定費はいくらなのか、固定費の中で人件費はいくらなのか。。。

こういった利益構造を把握し、どこを改善すれば今より利益が確保できるのかを理解しておくことがとても大切になります。

これだけは外せない!チェックしておきたい項目

財務分析の本では様々な経営指標が出てきます。

それぞれの項目について目標値をどのように設定するかも大切ですが、損益計算書を読み取る上でこれだけは外せない項目をご紹介します。

その項目とは、

「損益分岐点比率」です。

 

損益分岐点比率とは、利益がゼロになる時の売上高と、今の売上高がどの水準にあるかあるかを示した指標です。

つまり、「今よりあと何%売上高が下がると赤字になるのか」を示しています。

 

損益分岐点比率は、 固定費÷粗利益 で求めることが出来ます。

例えば、

売上高:500

変動費:400

粗利益:100(売上-変動費)

固定費:80

経常利益:20(粗利益ー固定費)

この場合、

損益分岐点比率=80÷100=80%

となります。

今より20%売上がダウンすれば赤字に転落してしまうことを意味します。

 

粗利率などの指標は業種によって大きく異なります。

例えば製造業は50%前後と比較的高いですが、小売や卸売では粗利率は10~20%といった具合です。

 

一方、損益分岐点比率は業種によって目標値が変化することはありません。

なぜなら、粗利益と固定費の割合で求まるからです。

業種によって目標値が変わらないので、目指すべき数値がはっきりとします。

90%以下を目指す(理想は80%)

損益分岐点比率は90%以下を目指します。理想は80%以下です。

皆さんの会社でも一度計算してみてください。

80%以下ならすばらしい利益構造です。

もし90%以上であれば、どうやって改善するのかを考えます。

月次決算書を用いて、どの項目に手をつければよいか、シミュレーションしながら納得の行くこれならできそうだという改善方法を見つけるのです。