おはようございます。
押田公認会計士事務所です。
毎朝、近くの神社でお参りをしてから事務所に行くことにしています。
今日参道を歩いていると物凄い蝉の鳴き声でした。
もうすぐ梅雨明け。暑い夏がやってきます。
7月11日・12日の2日間、東京で『日本一を決める月次決算道場』という勉強会に参加してきました。
今日はそのことについてお伝えしたいと思います。
道場の概要
まず、どういった勉強会なのかを簡単に説明します。
サンプルの数値が入った月次決算書が配られますので、そこから会社の経緯や課題を読み解き、自分だったらどのようにこの会社を導くのかをプレゼンします。
グループに分かれてプレゼンした後、グループ内で採点した結果、ランキングが付けられていきます。
それを何回か繰り返し、日本一を決めます。
採点の後に解説がありますので、模範となる読み解き方と導き方を学ぶことができます。
月次決算書は16ページ
月次決算書と聞いて思い浮かべるのは、損益計算書(PL)、貸借対照表(BS)、試算表(TB)かもしれません。
しかし、この勉強会で使う月次決算書は全く異なります。
全部で16ページあります。
なぜならPLやBSやTBだけでは数値が羅列しているだけですので、財務体質や収益性がどうなっているのかをうまく説明できないからです。
弊所も同じ形式の月次決算書を使っています。
月次決算書の中でも特に重要なのは、
・年計表
・未来会計図表
・3期比較PL
・推移PL
・BS
・資金別BS
です。
特に資金別BSは財務が一発で分かるすごい資料です。
読み解く力と導く力
月次決算書を使いプレゼンする訳ですが、どのように数値を読み解き、どういった方向に導くのかがポイントになります。
例えば、
「前期と比べて○○費がいくら増えましたね」
「今期の着地点は○○千円で、税金は○○千円くらいですね」
といったことは、数値を読み解いていません。帳票を見ればわかる話だからです。
その他、
「利益が出ているので良いですね。このままの調子で行きましょう」
「無借金経営なので素晴らしいです」
といったことも間違ってますし、ピントがずれています。
無借金経営でも手元キャッシュが少なければ財務は非常に不安定だからです。
さらに、市場が縮小し、利益が出ておらずかつ財務状況が悪い会社に
「売上を増やすよう頑張っていきましょう」
「追加借入をして資金を確保しましょう」
といった導き方をすることも厳しいようですが間違っています。
業種業態やライフサイクルに合った導き方をしなければいけません。
ポイントを押さえる
読み解き方や導き方にはポイントがあります。
ランキングトップの方々のプレゼンは、ポイントを押さえておられましたし、導き方もとても分かりやすく、プレゼン力も素晴らしかったです。
今回の道場ではとても多くの学びがありました。
「数値と想いで未来を実現する!」という弊所の経営理念のもと、中小企業のお客様に喜ばれるサービスを提供できるよう、今回の学びを実践に移していきたいと思います。