おはようございます。神戸を中心に活動している税理士・公認会計士の押田大輔です。

いつもコラムをお読み頂き、ありがとうございます。

先月は経営理念や戦略戦術について、セミナーで勉強する機会がありました。

そこで改めて考えさせられることがありましたので今回のコラムで少し触れてみます。

 

経営者の仕事は「高収益型事業構造」を作る事

一倉 定先生は、会社が理念・ビジョン・未来像を実現するためには、高収益型の事業構造を作らなければならないと言っておられます。

高収益型事業構造とは安定して利益を計上することができる状態です。

経営者の最大の仕事は、高収益型事業構造を作り、社員とその家族を幸せにすることにあります。

 

利益を計上している会社でも、それを継続・安定して計上できている状態でなければなりません。

高収益型事業構造が構築できておらず急成長したならば、売掛金や在庫が一気に増加し資金ショートする可能性があるからです。

 

高収益型事業構造の作り方

高収益型事業構造は社長の戦略によって決定されます。

戦略とは方向性とか順番です。これは社長のみが決定できるものです。戦略が誤っていると人の何倍働いても利益は出ません。

私たち中小企業においては、戦略とは商品やサービス力のことです。

社長がどんな商品を選択しどんな方向性に進むのか、「戦略の決定」が会社の運命を握っています。

 

戦術も大事

一方、戦術とは、やり方や道具のことです。どうやって商品やサービスを販売するのか、その方法のことです。

戦術は全社員で考えます。

いくら良い商品であってもそれを販売する戦術を構築していなければ売上にはつながりません。

 

ただ間違ってはいけないのは、戦術だけで勝負してはいけないということです。

「対応が早い、フットワークが軽い、親身になって対応する、若い、モチベーションが高い・・・」

これらはすべて戦術です。

自社の強みは?

と経営幹部や社員に問うた時、これらの回答しか返ってこなければ、社長の戦略が正しく伝わっていない可能性があります。

 

戦術は大事ですが、それだけで勝負していてはいずれライバルに負けてしまいます。

ある別の勉強会で学びましたが、優れた会社には必ず優れた商品力やサービス力が備わっているとのことです。