おはようございます。神戸を中心に活動している税理士・公認会計士の押田大輔です。
いつもコラムをお読み頂き、ありがとうございます。
今回のコラムの題名は
「他人にしてあげた事は忘れても良いが、してもらった事は忘れてはいけない」
してもらった事を当たり前と感じてしまうと、感謝の言葉を言わなくなります。
これを企業に置き換えて考えると、社員が給与をもらっていることを当たり前と感じることではないでしょうか。
他者からしてもらった事を忘れてしまったり、感謝の気持ちを持たなければ、給与が下がれば不平不満を言うでしょうし、ましてやそのような社員が良いサービスをお客様に提供できるとは思えません。
ではどのような心構えで家庭でも仕事場でもいるべきなのか、そのためには経営者がどのような仕組を社内に備えておくべきでしょうか?
家庭での当たり前とは?
家族にとっての当たり前とは例えば、妻が料理や洗濯や育児をしてくれている事に対して夫が感謝の言葉を言っていない状態です。
夫が毎日働いていることに対して妻が感謝の言葉をかけないことも、それが当たり前と感じてしまっているからです。
お互いが感謝し合うこと、そしてその気持ちを言葉として表すことが理想ですね。
企業での当たり前とは?
企業では、給与をもらえる状態を社員が当たり前と感じていること、いまの現状が当たり前と感じて変化しようとしないこと等が考えられます。
「給与明細を受取った社員が開けもせず机の引き出しに入れっぱなし」
悲しくなるわ…といった経営者の愚痴をよく聞きます。
もちろん逆もあります。
利益(損益計算書)は全社員で作るものですから、利益を稼ぎ出してくれた社員に対して経営者は感謝しなければいけません。
しかし社員が働くのは当たり前と感じてしまっては感謝の気持ちは生まれません。
環境整備で会社は変わる
では、してもらった事や当たり前と感じていることに対して感謝の気持ちを持つにはどうすればよいのか。
どんな仕組みが必要なのか?
答えの一つとして、経営計画書に「環境整備に関する方針」を作り、実際に運用することです。
環境整備とは、仕事をやりやすくする環境を整えて仕事に備えることです。
繰り返し環境整備を徹底することで、気づく人間になり、そしてしてもらった事に対して感謝できるようになり、業績が実際に良くなった会社は実際に存在しています。
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