おはようございます。神戸を中心に活動している税理士・公認会計士の押田大輔です。

いつもコラムをお読み頂き、ありがとうございます。

4月に入り、新年度を迎えた法人では新体制の整備や社員の教育などで忙しいのではないでしょうか。

会計事務所業界も昨年末からの年末調整を経て確定申告が終わり、次は3月決算の申告準備や6月決算の決算前検討会等があり、まだしばらくは年間を通してもっとも忙しい時期です。

 

個人的なことで言いますと、昨年は西国三十三所のお寺の満願を達成し、掛け軸が完成しました。

ツアーではなく個人で廻っていたので、満願まで5年かかりました。妻と廻り始めた三十三所巡りですが、その間に子供も生まれ、「とても縁起の良い掛け軸ですね」と掛軸を作ってもらった方に言われ、いろんな思い出がつまった掛軸だなと実感しています。

という訳で、昨年は満願達成したこともあり、今年は縁起が良い1年だと我ながら勝手に思っております。

 

経営計画発表会で発表する内容

経営計画書の話をします。経営計画書が完成した後は、経営計画発表会を行います。事業年度の始まる前、もしくは始まってすぐが発表の時期です。3月決算の会社の場合は3月中又は4月上旬になります。

 

事務所の規模は小さいですが、弊所でも発表会を行います。形や内容はまだまだですが、どういう事務所経営を目指しているかについて正式に発表する機会は経営計画発表会だけです。

 

経営計画発表会で発表する主な内容は、中期事業計画と長期事業構想になります。

中期事業計画は5年間の数値計画とそれを文章で説明します。具体的には事業計画(商品別売上計画)、利益計画、要員計画、設備計画などです。

長期事業構想は、長期的(5年超)にどんな未来を会社として目指しているのかを発表します。

大切なのは社員が楽しくなるような未来を社長が描けるかです。社員がこの会社でずっと働きたいと思えるような未来です。

会社としてどんな経営を目指すのか、将来社員にはどんな待遇をしてあげるのか、パートさんへの待遇は?、組織の未来像は?など。

 

数値目標なのはお客様の数

もちろん数値目標も大切です。「利益は事業存続費」と弊所では定義しています。利益を出し続けなければ会社は存続できません。

ただ、私が勉強したところによると、数値目標で売上や利益ばかりを追求していれば、必ず失敗します。

売上や利益は結果としてついてくるものであります。

最も大切なのは、お客様の数を増やすことです。理想は口コミで増えることです。自社のサービスに満足したお客様が口コミで新しいお客様を連れてくることです。

そのためには、どうすれば既存のお客様にもっと喜んでもらえるのか、もっと良いサービスはないか、商品はないかを常に考え追及しなければいけません。

 

NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」のモデルとなった株式会社ファミリアの岡崎社長の講演会に参加したとき、自社が取り組む6つの方針について次のように述べておられました。

①お客様数UP

②社員力UP

③商品開発の強化

④粗利益の改善

⑤業務効率化の推進

⑥次の時代のために(事業承継)

 

お客様に喜ばれ支持されるために何が必要か、クリエイティブなことを常に考えておられる神戸を代表する会社です。私個人として応援している会社であるとともに、私の子供が盆や正月などに実家に帰る際には「特別な(べっぴんな)」ファミリアを着させています。