おはようございます。

神戸の押田公認会計士事務所です。

今月は、経営計画書作成合宿に参加して感じたことをお伝えしたいと思います。

世の中に経営計画書は多く出回っていますが、そのほとんどが数値だけもしくは数値がメイン、その数値もソフトで作成する、あるいは銀行提出用の経営改善計画だと思います。

私が参加した合宿での経営計画書は上記のようなものとは全く異なり、一倉定先生の経営計画書です。

つまり、数値と方針書です。

 

経営計画合宿

経営計画書作成合宿では3日間使って、自社の経営のことだけを考えます。

「合宿」というと体育会系のイメージがあるかもしれませんが、そんなことは全くなくて、セミナールームに座りパソコンや電卓を使って行います。

 

今回は十数社の中小企業の経営者の方々が集まりました。

私はその場に「指導員」という立場で参加させていただきました。

指導員は何をするかというと、基本は「聞く」ことです。

どんなことで悩んでいるのか、課題はなにか、などを聞きます。

 

感じたこと

一番感じたことは、参加されているすべての中小企業の経営者が、自社の経営計画書の作成に本当に真剣に取り組んでいるなという事です。

数値であったり、戦略であったり、自社の未来像であったりです。

冒頭でもお伝えしましたが、数値はソフトで自動的に作られたものではありませんので数値を組み立てていく際にもその数値の意味をよく考えて作ります。

それを3日間やるわけですので、相当疲れます。

 

二番目に感じた事は、経営者の方は自分の会社のことを真剣に他人に話す機会ってないんだなということです。

社長って孤独です。

誰にも悩みを相談出来ませんし弱音を吐くことも出来ません。

同業者に相談することはあっても、なかなか深い所までは話せないと思います。

指導員として参加して、色んな想いであったりを聞くことが出来ました。

 

経営計画書

経営者であれば経営計画書は作らないといけないものです。

そして合宿で作成した経営計画書は、作って終わるのではなく、使っていくことが一番大切です。

それが結構難しいんです。

 

なぜ経営者は経営計画書を作るのか?

 

社長が自らの未来像を明示せずに、社員はどうして自らの未来を考えることができるのか。社員の最大の不安がここにあるのだ。

この不安を取り除いてやることは社長の責任である。これは経営計画書を作ることによって自然に実現するのである。

だからこそ、経営計画書をつくり、これを発表したとたんに会社が変わってしまう。

一倉定