おはようございます。
神戸を中心に活動している公認会計士の押田大輔です。
いつもコラムをお読み頂き、ありがとうございます。

今日は真似ることと企業文化についてです。

 

始めは真似ることからスタートする

 

「真似る」ことは物事を上達するためにはとても重要です。

水泳でもピアノでも書道でも最初は真似ることから始めます。

もちろん商売でも同じことが言えます。

先人のやった成功例を真似ることは、成功する最も近道だと言えます。

 

「あそこの会社はおもてなしの精神を高めるために○○なことをやっているらしい。
うちの会社でも取り入れてみよう」

 

「どこそこでは社員教育のために○○をしている。一度見学に行こう。」

 

飲食店の経営者であれば、
「○○という店は美味しいと評判だ。一度食べに行ってみよう」

 

と、お客のふりをして味を確かめに行きます。

 

このようなことは商売をしていれば当たり前のことです。

同業種に限らず他業種においても同じだと思います。

 

まずは真似ること。これは恥でないと思います。

 

 

物真似と猿真似の違い

辞書を引くとそれぞれの意味は次のようになっています。

 

「物真似」= 人・動物・その他の声・音・態度などをまねること

 

「猿真似」= よくも考えずに、やたらに人の真似をしたり、本質をつかまえずうわべだけをまねること

 

このように、「真似る」といっても2つの種類があります。

物真似と猿真似は全く意味が違いますね。

 

さきほど、真似ることは成功する最も近道だと言いましたが、そこで使われている意味はもちろん「物真似」です。

 

本質を考えずに人の真似をする「猿真似」であれば、成果は出ないのだと思います。

もし成果が出たとしても、それはたまたまであり、それ以上に自分の身に付きません。

 

真似をすることは重要ですが、その心構えが大切になってくるのではないでしょうか。

 

真似から始めて文化になる

 

話は最初に戻りますが、まずは「真似る」ことが重要だと思います。

良いものは真似て実践すること。

成功しても失敗してもよいのでまずは実践すること。
(もちろん失敗のリスクは低くしてから実践することです)

 

 

猿真似ではなく物真似の精神であれば実践した後になにかが見えてくるのだと思います。

そしてそれが応用力になり、自社の文化になっていくのだと思います。

 

成功者にはそれぞれ自ら成功の実践経験があります。
でもその実践方法は人によって違います。

「○○をすればうまくいく」

 

「創業当初は○○をやっていた」

 

 

本当に目指すべき目標の人に出会うままでは時間がかかります。

 

そこに出会うには猿真似をしているだけではたどり着かないのではないかと思います。

 

まずは物真似をして、考えることで自分との違いを発見して自社の文化が出来上がっていくのではないでしょうか。