おはようございます。
押田公認会計士事務所です。
GWはどのように過ごされましたか?
私は半分は家族とゆっくり過ごし、半分は事務所に出てました。
海外旅行は高くて行けないですし、国内でも宿泊代がとても高いので、日帰りできる場所で遊んでいました(^^;
さて、今月のコラムは、
「値下げをする前に考えるべき事」です。
本当に値下げをする時期なのか
新商品やライバルの出現により、値下げを検討するケースがあると思います。
ただ今が本当に値下げをする時期なのかをよく考えてみてください。
値下げを検討する前に、次のことをもう一度真剣に検討してみてください。
弊所の経営計画書の、「商品・サービスに関する方針」の一部をご紹介します。
商品というモノを売ろうとしてはいけない。価値を売る。
価値とはお客様が感じる価値である。
お客様の感じる価値とは、「理念×製品の価値×商品の価値×情報の価値」である。
掛け算なので、どれか1つでもゼロになると価値はゼロになる。
値下げを決断する前に、お客様の感じる価値を高めることは出来ないのかをもう一度よく考えることが非常に重要です。
価値の捉え方
お客様の感じる価値をもう少し詳しくお伝えします。
明治大学でマーケティングを専門に研究された上原教授は、お客様の感じる価値をP²とし、実際の販売価格をP¹とすると、P²とP¹の差がお客様の利益になると説明されています。
P²=お客様の感じる価値
P¹=実際の販売価格
P²-P¹=お客様の利益
P¹-原価=会社の利益
つまり、P²が高ければ、値下げ(P¹を下げる)をしなくてもお客様は高い価値を感じているので、買っていただけるということです。
上原教授はお客様の価値を次のように説明されています。
商品の価値(お客様の感じる価値)=理念×製品の価値×サービスの価値×情報
構成要素を簡単に説明すると、
理念:売手の想いを真剣に伝える。売るのではなく、伝えるということ
製品の価値:製品そのものの価値。常に改良し続ける。
サービスの価値:わかりやすさとかスピード
情報の価値:会社の口コミ
製品の価値がお客様の感じる価値だと勘違いしがちですが、そうではありません。
ですから、値下げをする前に、製品の価値以外の要素を上げることが出来ないのかを、もう一度よく考えてみてください。
「自社の想いを真剣に伝えていますか?」
「新商品を開発していますか?」
「分かりやすくスピード感をもって対応していますか?」
「自社の口コミを上げる取組をしていますか?」
どれか一つでもゼロになると、お客様の感じる価値はゼロになります。
それくらいの緊張感をもっていないと、価格競争に巻き込まれてしまうということではないでしょうか。
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