おはようございます。

神戸の押田公認会計士事務所です。

 

コロナウィルスにより影響を受けた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

中小企業ではほぼ全業種で影響が出ており、一部の業種は甚大な影響が出ています。

こんなときだからこそ、何をするべきかを今一度冷静に見直してください。

 

個人で気を付けること

自粛要請と先行き不透明感によって全体的に疲労感が出ています。

「自分だけは大丈夫」

「少しくらいは大丈夫」

「そこまでやる必要があるのか」

 

といった考えが出てきそうですが、これらはすべて「正常性バイアス」といったバイアスです。

災害など不都合な状態に置かれた場合、自分にとって都合の悪い情報を認知ないというバイアスの状態です。

 

いま個人で気を付けることは、「自分がやれることを粛々とやる」ということだと思います。

緊急事態宣言が発動されようとしていますが、とにかくこの事態がおさまるまでは、正常性バイアスに惑わされず、慎重な行動が求められます。

 

経営者としていま出来ること

大変な状況ではありますが、やれることをやるしかないんだと思います。

実際にある事例を紹介させていただきます。

 ・宿泊業(温泉旅館)

温泉旅館も相当打撃を受けていますが、ある温泉旅館は、いち早く、遠くのお客様から近くのお客様(県内)へシフトし、自分の足などを使いDMをバンバン配っています。(若干お得なプラン) 結果として、3月の稼働率は80%は超えるとのことでした。

 

・飲食店(ハンバーグ中心)

団体のお客様から個人のお客様へシフト 夕食からランチ&お弁当へシフト等に力を入れたおかげで、夜は減ったものの、それ以上にお弁当が増え、売上はむしろ増えているとのことでした。

さらに夜のお客様も戻ってきて・・・

 

 ・派遣業(製造業中心)

製造業などから、派遣切りがバンバンあり少しずつ影響がで始めていますが、これを機に、新しい粗利商品に力を入れ、事業構造を変革しにいっています。

例えば、通常の職業紹介やサブスク型の職業紹介(いい会社は今こそと採用に力を入れている)に力を入れ、よさそうな会社をリストアップし営業をしています。

 

他にもできることはまだまだあります。

・利益計画・資金繰り計画の再作成(悲観的観測で)

・資金手当てを最優先にする

・できる限りのお客様サポート(手を抜かない)

・正確な情報収集を心がける(相談先の確保)

・社員への方向性の明示(社員とその家族を守る)

・方針の発表(文章化すると良い)

 ・今できることをリストアップし、一つずつ愚直に行動する

・環境整備に力を入れる(整理・整頓・清掃・清潔・躾)

・社内業務を見える化する

・社内で社員研修をする

・お客様リスト(既存・見込)の整理をする

・口コミや紹介の仕組み化を考える

・既存事業の見直しをする

・新商品・新サービスの開発を進める

・競合他社の対応等、競合の研究をする

・改善点についての社内会議をする(社員全員で乗り越える)

・事業構造の見直しをする(リスク分散を図る)

・自社の強み・弱みの洗い出しをする

・Youtubeや各種SNSを用いた情報発信に力を入れる

・ビデオチャット、テレワーク等を積極的に活用する

・社員の働く環境を整える(ハード面・ソフト面)

・現状を異常ではなく普通と捉え、変化に対応できる体制を作り上げる

 

悲観的な外部環境を分析し嘆くのではなく、できることを行動に移していきましょう!